前のページへ戻る


「平成23年度長野総合車両センター工事計画に関する申し入れ」 に関する団体交渉報告



長地申第14号「平成23年度長野総合車両センター工事計画に関する申し入れ」につ いて、4月6日に団体交渉を行いましたので、主なやり取りについて報告します。 組合側 からは、太田副委員長、諏訪書記長、清水執行委員、鈴木車両所支部副委員長が参加しました。



【車両検修科関係】
1.定期検査工事について


(1) 対前年比△66であるが、23年度は全検・車体保全が多くボリューム的には本年度並みと考えてよい か。又、科内の体制も現状維持と考えてよいか明らかにされたい。
(2) E257系の車体保全が控えているが、工事メニューについては、JR・メーカーも含め事前の調整をし っかりとされたい。(工事スケジュール、直外区分、部品・材料・工具の準備)
(3) 2009年12月に「車体取替中長期計画の策定変更版」が発表され、平成23年度から小海線ではキハ E200、新潟地区は115系を置き換え新車投入の予定とあるが、詳細について明らかにされたい。     また、長野地区への211系置き換えについて明らかにされたい。
(4) E351系は「車体取替中長期計画の策定変更版」によると、2018年度以降に置き換えとある。当然 「延命処置」が必要と考えられるが、考え方を明らかにされたい。
(5) 予備品・材料の在庫管理については昨年も要請したが、解消されているとは思わない。列車の運行 に支障のないようにされたい。

(会社)
(1)平成23年度工事量に対する必要な要員は配置している。
(2)今年度下期より順次入場する予定であり、工事内容については今後周知していくこととなる。
(3)本社施策にて実施しているところである。
(4)今後においてもE351系については、修繕を実施し機能維持に努めていく。
(5)必要と思われる貯蔵品、予備品は確保している。
(組合)
(1)各組の配置の変更等はないのか。
(会社)すでに新年度に入っているが、4月1日の配置で現状では大丈夫であると判断している。
(組合)車体保全も多いので、昨年度より66両少ないが、工事量的には昨年度並みと考えてよいか。
(会社)車体保全を含めて、現在の要員で良いと判断している。
(組合)
(2)直営・外注施行区分の区分け、機材・材料などの準備など、事前の調整をし っかり行い、現場に混乱が生じないようにされたい。以前127系車体保全時に施 行内容は決まっていたが、メーカーとの調整がつかずやらなかったものもあった。
(会社)そういうことのないようにやっていく。
(組合)
(3)車両の置き換え計画の具体的なものはあるか。
(会社)2009年に本社より発表されたその後の話はない。
(組合)
(4)E351系は、故障が多く出てきている。15年過ぎており、2018年度以 降に置き換えとあるが、延命処置が必要ではないか。
(会社)抜本的に車両を新しいものに取り換えるとか、機器を変えるとかということについ ては、本社施策になる。故障や不具合な事象については、その都度修繕・改善をしていくことになる。 古い車両を非常に良くメンテナンスしてもらっていると思っている。
(組合)
(5)115系要検時のワイパー予備が3機しかない。3組枠班では、ゴム類全般 が不足している。ボルト類も錆がひどいがワイヤブラシでこすって使っている。回り止めも再 使用している。廃車から、部品を取ってきて使用している実態もある。
(会社)予備品をいったいどの程度持てばいいのかということもある。使えるものは工夫し 知恵を出して経費を減らしてやっていく努力も必要。
(組合)廃車から部品を取ってくる努力を、現場もしている。
(会社)努力してもらっていることはわかる。車両部品は数多くあり、すべてベターな在庫 管理は非常に難しい。
(組合)部品の使用基準もあるので、基準を下回れば廃棄となる。カルダン小歯車は、以前 しなの鉄道から貰ったものである。
(会社)先ほどから話された必要なものについては、職場に話してもらいたい。


2.平成22年度下期効率化工事計画の変更で外注に出された工事の直営化について


(1)年度首、直営化に向けての計画について明らかにされたい。
(2)コンプレッサーについては、E257系の車体保全が控えているが、それに向けての教育計画 を明らかにされたい。
(3)戸閉機械についてはすでに担当者がいないので、新担当者が作業に不安のないように充分 配慮・教育をされたい。

(会社)
(1)今後においても、直営工事の波動対策として外注化を行う。
(会社)
(2)外注施工も含め検討している。
(会社)
(3)必要な教育は実施する。
(組合)
(1)波動対策は現在計画しているか。
(会社) 総車の工事は、工事の追加もあり年度首の計画どおり行かない場合もある。
(会社)
(2)257系コンプレッサー検修は簡単にはいかない。外注化も検討している。 現在のコンプレッサーの外注化は本社・本部間のものとは違う。
(組合)
(3)戸閉機械につては直営に戻ってくると判断してよいか。
(会社)すでに教育をしています。
(組合) 退職者もいる。要員不足も考えられるがどうするのか。
(会社)波動時は考える。

3.入換え業務について


(1)23年度の廃車回送両数を明らかにされたい。
(2)現在5名での入換え業務は、入換え業務時に他の作業中断を余儀なくされるなど、 要員的に苦労があるので増員されたい。
(3)去る1月14日の車両逸走事故を、根本的な対策として線路勾配の改善を図られたい。

(会社)
(1)平成23年度においても、廃車解体を実施する。
(会社)
(2)必要な要員は確保している。
(会社)
(3)現状とする。
(組合)
(1)昨年度の廃車両数は446両あった。今年度は。
(会社)今のところ、230両程度。しかし、新車が入らないと廃車にならないので、減る ことも予想される。
(組合)
(2)現在入れ替え業務は5名。入れ替え業務をしながら、台車検修をしている。 要員的にいっぱいであり、入れ替え業務の出来る人を養成されたい。
(会社)養成については、職場の方へ良く話してほしい。要員操配のことなので。長岡への 廃車回送添乗の回数は減らしていきたい。
(組合)
(3)レールの勾配が建屋の方に少し下がっているようである。
(会社)事故の根本的な原因は、レール面の凍結である。手歯止メ・タイヤ踏面も同じ状態 であり、滑ったと思われる。レールの勾配を直すとなると大変なことなので,凍結防 止・手歯止メの置く場所・手歯止メの形状を車輪踏面に合うようにするなどの対策を とっている。
(組合)過去にも車両逸走はある。外10番は勾配を直せるのではないか。
(会社)所内の勾配を直すことは、大変であり無理である。今回の対策で、車両逸走はない と思っている。

4.以下の職場環境について改善を図られたい


(1)車両外板鉄工作業は専用線で行い、作業工程については事前の行程会議で調整し他 の作業とラップしないようにされたい。
(2)旅客車棟に於いて作業用動力(空気・ガス・溶接電源)が少ない場所があり、他番線 より使用する場合に通路・線路を支障するケースがあるので増設をされたい。
(3)集塵・換気装置については昨年も要請し、局部排気装置は重視しているとの回答だった。 設置の計画を明らかにされたい。

(会社)
(1)作業工程について、事前の工程会議で調整を行っていく。
(会社)
(2)現状とする。
(会社)
(3)必要な改善は、逐次実施している。
(組合)
(1)旅客車棟6番・7番はかつて、改造工事で外板の鉄工作業等粉塵が大量に出 る場合、専用番線として使っていた。工夫して専用線として使うことはできないか。新  潟の115系は、大変外板の傷みが激しく、鉄工作業が多く粉塵もひどい。
(会社)定期検修の車両は、特定の専用線ということはむずかしい。事前に新潟車両センタ ーにも車両の調査に行ったり、工程についても長くしたり調整しているので、理解願い たい。
(組合)
(2)については昨年、科長に図面で示して話をしてある。
(会社)調査はしてあるが、聞いていない場所もある。確認させてほしい。 (組合)
(3)塗装棟での塗料噴霧時に集塵機能が弱く、塗料が空気中に漂っている。ここはかなりひどい。
(会社)(製造科環境問題を含めて、次項で回答)


【製造科関係】
1. 以下の職場環境について改善を図られたい。


(1) 制輪子工場はラインが止まるなど老朽化している。昨年も要請したが改善されていない ので改善されたい。
(2) ディスク工場砂再生時の粉塵対策をされたい。エアーシャワーの改善について「実際の 状況を調べ勉強したい」(昨年)の結果について明らかにされたい。
(3) 環境測定は会社計画だけでなく、レジン工場集塵機フィルター清掃時など環境が最悪と 思われる時にも実施されたい。また、測定結果については社員に分かるように公表されたい。

(会社)
(1)必要な修繕は実施している。
(2)定期点検を実施し、性能の維持に努めている。
(3)可能な限り作業実態に近い状態で測定しているところである。
(組合)
(2)砂再生時は建屋内全体が白くもやもやしている。砂をさらさらにする作業で 粉塵が出る。レジンのエアシャワーの能力が低い。再び服についてしまうので改善さ れたい。
(会社)逐次実施しているが、とにかく数が多いので。逐次実施しているということで、理 解願いたい。レジン作業場のエアシャワーは少し弱いと思うが、吸ってはいる。今の 物に変わる良い物がないので、理解願いたい。
(組合)ディスク工場に集塵機を一つ設置してほしい。
(会社)現状で理解されたい。
(組合)
(3)環境測定は、作業環境の悪い時にやってほしい。測定結果を明らかにしてほ しい
(会社)測定結果は、車両センターの労働安全衛生委員会で出している。
(組合)現場からいつ環境測定をしてほしいと言えば、やってもらえるのか。
(会社)総務課で、年間計画をたて実施している。

2.2組の10分早出出勤と昼の45分休憩を解消されたい。


(会社)作業計画に従い早出出勤を実施している。なお、必要な休憩時間は確保している。
(組合)1日4回の鋳造を3回とすれば早出は解消されるのではないか。また、生産数も減少 しておりストックを作るなどで対応できないか。
(会社)生産を平均化すればその通りだが、受注に対し生産を行っているので平均化はできな い。また、生産品の種類が多くストックすることはできない。


【技術科関係】
1.保全用高所作業車(8メートル)の取替えをされたい。「必要は認識している」(昨年) の結論を明らかにされたい。


(会社)必要な老朽取替は、長野支社全体の中で逐次実施している。
(組合)使い勝手のいい作業車であり、このタイプで新しいものが欲しい。
(会社)6メートル、8メートルの作業車を一台づつ持っている。必要により使い分けている。 また、常時使うものではないため早急な取替えは厳しい。

2.ディスク注湯装置の上を水管が通っていて危険なので改善を図られたい。


(会社)必要な設備改善は、長野支社全体の中で逐次実施している。
(組合)注湯装置の上に水滴が落ち危険である。
(会社)パッケージされているが、危険な状態ならば現場で指摘してほしい。

3.保全に関わる臨時修繕発生時における指揮命令系統を明確にし、社員および関連会社に 徹底されたい。


(会社)今後においても指導していく。
(組合)元請け会社を通さずに、直接現場作業者に作業を依頼している下請け会社社員が見受 けられる。現場管理者も何人かいる。指導が徹底されていないのではないか。
(会社)関連会社に指導する。現場管理者は現場においても指摘してほしい。


【運転検査科関係】
1.北部構内ポイントへ電気融雪機を設置されたい。


(会社)設備計画については長野支社全体の中で計画していくこととなる。
(組合)交検線については改善されてきているが、北部はまだ設置されていない。今冬期も苦労している。
(会社)支社全体の中で計画し、順次行っていく。

2.直・外区分を明らかにし、現場に示されたい。


(会社)外注委託については、定められている。
(組合)現場では混乱し、トラブルが起きている。現場に文書で提示してほしい。
(会社)現場でのトラブルは好ましくない。臨時に発生したものについては現場の判断となるが、定期の ものについてはハッキリすべきであり、キチンとしたい。



前のページへ戻る トップへ戻る




メールを出す
国労へ加入希望の方、わからない事、 ご意見・ご要望はこちらまで!
inserted by FC2 system